宮城県の県立高校は、平成22年(2010年)から全県一学区に変更となり、
受験生は全ての県立高校への受験が可能となりました。
それ以前は、宮城県内の学区は5つに分けられており、他学区の普通科を志望した場合、
入学できるのは定員の3%(3%枠人数)と決められていました。
しかも他学区からの推薦・一般入学希望者を合わせた定員の3%なので、決して広い門とはいえなかったのです。
全県一学区とは
以前まで県立高校の全日制普通科の受験は、自分の住んでいる学区のみで可能でした。これが全県一学区になることにより、県内どの高校でも受験が可能になりました。 全県一学区により、自分の進路希望に合った高校を自由に選んで進学し、興味や関心のある学習をすることができるようになりました。
全県一学区のメリット・デメリット
メリットとして挙げられるのは、県立高校が「魅力ある学校づくり」を行うという点です。すでに取り組まれているのが以下の3つです。
● 学校独自の企画による特色ある学校づくり
● 各地域の進路指導の拠点校として大学進学達成率の向上
● 職業観、勤労観を育み、就職の内定率向上
ほかにも、さまざまな特色ある学校を目指し、生徒のための学校づくりに取り組んでいます。
デメリットとして良く挙げられるのが「特定の地域や学校への志願者の集中」です。
しかし、それ以上に各高校が「魅力ある学校づくり」に力を入れ、地域から信頼される学校を目指すことにより、志願者の集中が生じないように取り組んでいるようです。