偏差値とは、全体からどの程度の位置にあるか、ということをあらわす数字です。
平均値を50とし、25~75の数字であらわされます。
受験では学力検査の結果から算出した「学力偏差値」を単に「偏差値」と略して使用しており、
自分の学力が全体でどの程度の水準にあるかと言うことを見る基準とされています。
自分が平均点と同じ得点をとった場合、偏差値は50です。
一般的には50前後なら普通程度、60より高ければ良く、40を下回っていれば悪いと言われています。
ただし、同じ学力を持っていても受験母体となる集団により違った結果が出ますので注意が必要です。
学力偏差値の利用
自分の学力を正確に計るためには、テストの点数だけでは不十分です。その平均点が何点で、受験生全体の中ではどの位の成績なのかということがわかりづらいからです。
このとき、自分の学力を把握する上で使用するのが偏差値です。偏差値を利用することで学校の難易度(その学校を受験する生徒の学力レベル)と自分の成績を照らし合わせて比較することができます。
ただし、偏差値だけで志望校を決定することは避けましょう。前述したように、前提となる条件により偏差値は変わってくるからです。実際の試験が偏差値を算出したときのような正規分布に従っているという保証はないからです。
志望校の偏差値が60だった場合、「偏差値が60なら志望校に合格する」という意味ではなく、「あるテストで偏差値60だった受験生がその学校に合格した」というように目安で考えておくと良いでしょう。

偏差値の求め方
偏差値は以下の式で求められます。
偏差値=10×(得点-平均点)/標準偏差+50
偏差値の落とし穴
偏差値は便利なものですが、落とし穴でもあります。平均点が同じでも、点数の分布が偏っている場合に合格ラインに揺れが生じてしまうからです。配点の大きい難しい問題が出題される試験などに多く、ある問題を正解したかどうかで偏差値も大きく変化してしまいます。
そのため、偏差値だけではなく過去問題などの得点や合格最低点なども参考にするようにしましょう。